ボックス推進工法は、カッタ部を自転・公転方式とし3軸の自転偏芯ビットとそれらを受け持つ公転ギヤにより、公転1回転で矩形断面を一度に掘削する機構を可能としました。そのため、従来工法で課題であった、周辺環境への影響や施工費および施工工程の短縮などを解決することが可能となりました。
特に1工程で必要空間を構築することで地盤の応力解放を一度で収束を図れるため、地盤の安定が図れ、かつ、大幅な工程短縮が可能です。さらに工場製品である高品質なプレキャストボックス函体を地下に埋設することによる永久構造物としての信頼性も高い函路構築工法です。
【特長】
- 小土被り推進が可能(実績多数)
- 長距離・曲線推進が可能(要検討)
- 大断面や長方形断面に対応が可能(横断地下歩道・車道・雨水排水路などに適用)
- 3軸の自転・公転カッタにより切羽の安定に優れ、地山の緩みを最小限に抑止可能
- 高トルク掘進機のため、多様な土質および無水層や高水圧化でも施工が可能
【用途】
- 開かずの踏切解決策としての軌道下人道通路
- 交通量が多く、地下埋設物が輻輳した交差点等の地下横断通路
- 高速道路盛土区間の横断通路
- 施工条件から円型では埋設が難しい必要流量を確保した下水函きょ・雨水函きょ
- 電線類の無電柱化(地中化)のための矩形函路、共同溝
カッタ回転運動
カッタ軌跡図
長方形断面掘進機
長方形断面掘削範囲